危機感を持った方が良い

 近頃、下記URLの動画が流行っているらしい。その内容は、「スポーツ経験がない人は男性として足りていない。その為、女性からも相手にされない」というものである。この動画の作成者は「ファイト・クラブ」に影響されていると、私は感じた。スポーツを喧嘩に置き換えれば、タイラー・ダーデンが言っていることと、ほぼ同じである。しかし、モテるか、否かを価値基準にする――つまり自身の評価を他者へ委ねている時点で、タイラー・ダーデンの劣化版にしか、私は思えなかった。コメント欄では賛同している人が多いけれど、その人達は賛同することで、自分は動画内で罵倒されている対象でないと、思いたいだけではなかろうか。このような自己啓発系動画を視聴している時点で、モテないのはバレているから素直に慣れば良いのに……もし本当に賛同している人がいるなら、その人は危機感を持った方が良い。これは単なるレイシズムに他ならない。

 そもそも「モテる」とは、不特定多数の人から恋愛感情を向けられることを意味している。そのような状態を求めている時点で異常であるということは理解した方が良い。

https://www.youtube.com/watch?v=6mX1OaAwATg

「トラベルライト診療内科」が1年ぶりに更新されていた

 これは「最低野郎のSF世界」というユーチューバーのサブチャンネルである。このユーチューバーの見所は、映画紹介を「ゆっくり茶番劇」の体裁で行うところである。動画内の演出や構成は、紹介される映画をオマージュしたものとなっており、この「トラベルライト心療内科」も、宇宙人を自称する心療医が薬の代わりに映画を処方するという「光の旅人 K-PAX」をオマージュした内容となっている。今回、更新された動画では立ち絵が一新され、再始動の意気込みが感じられた。1年も更新がなかったので、私はRSSを解除していたが、また登録することにした。「トラベルライト診療内科」の今後の展開に期待したい。

 立ち絵が一新されたことで気が付いたが、心療医印理恵のデザインは「serial experiments lain」に登場する岩倉玲音を意識しているのか。メインチャンネルの「刑務所編」に登場したキャラクターも、「装甲騎兵ボトムズ」のOAVに登場するキャラクターを意識していたし、看護師藤田にも元ネタがあるのかな。そういえば、「刑務所編」の最後は「装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー」を意識したものになっていたが、「トラベルライト診療内科」も「serial experiments lain」や「光の旅人 K-PAX」を意識した終わり方になるのかな。

https://www.youtube.com/channel/UCZNYWu1kJttpR-LPDf7R3gg

「Gガンダム」設定画……「オルタナティブシリーズ」……

 「勇気爆発バーンブレイバーン」を視聴していて、これは「機動武闘伝Gガンダム」や「マクロス7」に続く、異色の三大ロボットアニメとして今後も語られていくであろうなどと、考えていたら「ガンダムシリーズ45周年スペシャル配信」に於いて、「機動武闘伝Gガンダム」の新しい設定画が公開された。「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の興行収入を考えると、それが新作のアニメで使われたとしてもおかしくはない。流石に、30年前の作品であるから「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のような劇場作品ではないと思うが、「三次元との戦い」のようなOAVなら有り得ると思う。

 しかし、Gガン世代ではない私からすると、正直この話はどうでも良い。それよりも私が気になったのは「オルタナティブシリーズ」という聞き慣れない単語である。「ガンダムシリーズ45周年スペシャル配信」の中では誰もが知る単語のように使われているが、10年以上ガノタをやっている私はこの単語を一度も聞いたことがない。文脈から、かつて「アナザーガンダム」と呼ばれていたシリーズであることは分かったが、どうして呼称をわざわざ変更したのであろうか。ガノタが考えた呼称は公式に使いたくないのであろうか、昔のガンダムシリーズガノタが考えた呼称や設定を採用してくれたというのに。ガノタが考えた呼称や設定を採用すると、権利関係がややこしくなるのは分かるが、そういうのがこれから無くなると思うと、少し寂しいな。

 これから「アナザーガンダム」という呼称は「ゼロカスタム」のように消えて無くなるのであろうか。それともガノタ達の心の中には残り続け、枯れることない水道というアボリジニの言葉、マランビジー、そのようになるのであろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=wpeJF8t2SaQ

ジョーカーが先か、アーサー・フレックが先か

 私は「ジョーカー」の続編に対する世間の反応が気になり、アメコミファンやシネフィルのユーチューブ動画を視聴していた。その中で、「『ジョーカー』の物語は全て、獄中のジョーカーによる妄想である説」がアメコミファンの中では主流であることを知った。しかし、私はむしろ「『バットマンシリーズ』の全てが獄中のアーサー・フレックによる妄想である説」の方がしっくりくる。私は「バットマン」やアメコミに対してあまり思い入れがないから、この所説をすんなりと受け入れられるが、アメコミファンには思い入れがあるから、この所説を受け入れられないのかな。

https://www.youtube.com/watch?v=ETRUjuULVRw

「ジョーカー」の続編が公開されるらしい

 トッド・フィリップスは対比を凄く意識する監督であるから続編は前作の否定になるのではないかと、私は予想している。それと、前作は70年代後半から80年代前半の映画をオマージュした場面が多かったから、続編は80年代後半から90年代前半の映画をオマージュした場面があるのではないかとも予想している。予告編の限りでは、レディーガガがハーレークイーンになることしか分からなかったが、今回もいろいろと仕掛けがありそうで、私は楽しみである。私のような弱者男性は、やはり映画館でこれを観なくてはいけない。

https://www.youtube.com/watch?v=gg2WqUkSXF4

Bond 26

 新しいジェームズ・ボンドの最有力候補はアーロン・テイラー=ジョンソンらしい。私は、年齢的に「007」の役者が交代するのを見たことがないので、これに関しては凄く気になっている。ダニエル・クレイグは、ショーン・コネリーの次に、或いはそれ以上に役柄にあっていたから、次に演じる役者のプレッシャーはかなり重いと思う。

 クレイグ版の「007」は「スカイフォール」、「スペクター」、「ノー・タイム・トゥ・ダイ」と、シリーズの最終回ともとれる内容を3回も続けてやったから、次回作には文字通りの新しい「007」が求められる。私としては若い頃のジェームズ・ボンドを見てみたい。その点、アーロン・テイラー=ジョンソンは33歳だから適任といえる。

 それと、「007」はスポンサーの影響を受けやすい作品として有名であるが、次回作のスポンサーはアマゾンになるらしい。お急ぎ便で武器を送ったりするのかな……

https://www.cinematoday.jp/news/N0142068

ザ・ワールドは、なぜ時を止めるのか

 ザ・ワールドは、「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部に登場するDIOのスタンドである。その能力が<時間停止>であることは、オタクならば誰もが知っていることであろう。しかし、なぜ<時間停止>なのか、それについてはあまり語られていない。まず、<時間停止>を正確に説明すると、静止した時の中で動く能力のことである。そして「ジョジョの奇妙な冒険」は漫画作品であり、漫画は静止したコマの中で物語を動かす媒体である。その為、静止した時の中で動く能力とは、静止したコマの中で物語を動かす能力を意味している。要するに、ザ・ワールドの能力は物語の主導権を主人公から奪う能力なのである。その為、主人公である承太郎は、物語の主導権を取り戻すために、DIOと同じく<時間停止>をするしかなかったのである。

 因みに、第6部で承太郎のスタープラチナ・ザ・ワールドがメイド・イン・ヘヴンに敗北したのは、世界が一巡したためである。世界の一巡をメタ的に解釈すれば、次の連載漫画に移ることである。次の連載漫画に於いて、承太郎は主人公でない(物語の主導権がない)ので敗北した。第4部でもバイツァダストで川尻早人に物語の主導権を渡した吉良吉影が敗北したので、「ジョジョの奇妙な冒険」には物語の主導権を握ったものが勝利するという法則があるのかもしれない。