いろいろな感想

 「SF小説のファンが集うコミュニティでは、自分が知らなかった数多くのテーマやカテゴリーについて学ぶ機会が得られた。『ライトノベルだから軟派かと思ったが非常に面白い、放映中のアニメも話の順序が入れ替えられたりしていて興味深い』といった投稿とともに紹介されていたある作品は、その後の僕の読書遍歴を決定的に塗り替えた。その翌年には『メタルギアソリッドみたいなSF小説が面白い』などとある作品の話題でもちきりになり、僕も会話に混ざりたいがために近場の書店を巡って目当ての本を手に入れた。そうして実際に読んでみるとやはり面白い。単に面白いだけではなく、難しいところや考察が必要な部分もコミュニティ内で有識者たちが議論しているので、作品の面白さは2倍にも3倍にも膨れあがった」点と線。「mixi2(ツー)とか言っている場合ではない」

 オタクならば、誰が読んでも「涼宮ハルヒの憂鬱」と「虐殺器官」のことであると分かるが、それを敢えて遠回しに説明するのも昔のネット文化みたいで懐かしい。そういえば、伊藤計劃円城塔mixiで出会ったと、インタビュー記事やブログで話していた。その円城塔の勧めで早川に「虐殺器官」の原稿を送ったとも。さらに、「虐殺器官」のユナイテッド・スクープ・アソシエーションは、明らかにmixiの招待制という仕組みが参考にされている。SF的素養のある、この著者からすれば、mixiを語る上で「虐殺器官」は外せない存在であったのかもしれない。

 話は変わるが、私はテレビ朝日の「ビートたけしの禁断の大暴露!!超常現象(秘)Xファイル」とNHKの「幻解!超常ファイル」を見るのが年末の恒例行事なのであるが、今年の「THE 超常現象2024」に田辺青蛙が出ていた。テレビを見ている時は彼女が誰であるかを思い出せなかったが、このブログを書くために円城塔ウィキペディアを読んで知った。「Self-Reference ENGINE」のように、因果が逆転したかのような感覚に陥った。もしかすると、私はアーキタイプで送られてきた未来からメッセージを受け取っていたのかもしれない。「幻解!超常ファイル」に検証してもらわないと……

https://riq0h.jp/2024/12/17/195526/

https://ja.wikipedia.org/wiki/ビートたけしの禁断の大暴露!!超常現象(秘)Xファイル

https://ja.wikipedia.org/wiki/幻解!超常ファイル

https://ja.wikipedia.org/wiki/円城塔